Last updated 2017-12-19
看取り・グリーフケアー職員へのコンサルタントを行っております。
【内容】
1 余命半年を過ぎたご家族へ行なって欲しいアドバイスについて
2 看取りを間近に控えたご家族への対応について
3 看取ったご家族へできる初期グリーフ・ケアーについて
4 病院・施設でのご遺体のお手当てについて
5 搬送の時の見送り方・声掛けについて
6 看取りに携わったスタッフへの管理職からの声掛けについて
7 葬送の正しい知識について
8 ご葬儀への理想的な対応について
【料金】
・1回2時間 レジメなし:1回7万円〜
・レジメ付き:1回10万円〜
・パワーポイント利用の場合などは応相談
一部内容紹介
1 余命半年を過ぎたご家族へ行なって欲しいアドバイスについて
余命半年と見込まれる患者ご家族への対応について、不十分な医療機関が多いように思います。
ご葬儀の時によくご家族は後悔の言葉を繰り返します。
「こんなに時間ないと判っていたら、もっと優しく出来たのに」と家族は後悔し、
誰も言ってくれなかったと、 誰にもぶつけられない怒りを悲しみとともに抱えます。
この様なことにならないように医療従事者・介護従事者の皆様に心がけていただきたい
言葉掛けについてアドバイス致します。
<喪失の初期症状に現れる怒りの心情についての早期の対処方法>
この怒りは時として介護従事者・医療従事者、葬儀社、家族、そして故人様に向けられます。
特に、奥様に先立たれたご主人方に見受けられる故人様へ向けた不思議な怒りに対する理解が必要です。
この場合、お世話をしてきてくれた奥様への感謝の思いより、
自分を置き去りにして旅 立ってしまった妻へ、妻としての義務放棄のような思いを抱くことがあります。
70代80代の男性に時として見られるこの様なケースの場合、悲しみよりも置き去りにされる事への
不安を大きく感じ、故人様を偲んで泣くのではなく不安で泣いている。
つまり、置いてきぼりにされた自分が可哀想で泣いているケースです。
この様な場合、看護中も毎日訪れては病人に心配をかけ、疲れさせることが多いのです。
この様なご家族には、「大事にしてあげて下さい」とか「残された時間は多くは有りませ ん」とか、
曖昧な言葉で伝えても、伝わりません。
医療関係者の皆様はご家族を思いやり、遠まわしな言い方をされる場合が
有るのではないかと思われます。
しかし、この様な場合には遠まわしな言い方よりももっと具体的な声かけが必要になります。
<看病中の家族への具体的な声掛けの仕方>
残された時間が半年なら「6ヶ月、180日ぐらいです。毎日を大切になさって下さい。」
さらに具体的にどうすれば大切にすることになるのかも伝えます。
例えば「奥様の手を毎日来た時にはさすってあげてください」とか。
お食事のお世話を毎日1回はしてあげてくださいね」とか
「お天気が良いから、お庭のお散歩をなさったら」とかです。
どうすれば相手が喜ぶのかを考えて来なかった世代ですので、
気持ちは有るのだけれど何をして良いのかわからないことがあります。
患者さんがご家族と上手にコミュニケーションをとれるように配慮することで、
患者さん更にはご家族の精神安定が図れ、看護がス ムーズに行えるようになるメリットがあります。
この場合何をして差し上げれば患者さんが喜ぶのか、行動内容を具体的示して差し上げる事が肝心です。
<ご葬儀を考えることを促すメリットについて>
この段階でご家族に、亡くなられた時のことを
具体的に考えて頂く機会を設けることは、 医療機関として大きなメリットがあります。
早い段階でご葬儀への対応を行なっておく効果は、危篤段階になった時に現れます。
危篤状態に陥った時、ご家族は葬儀の事を考えられなくなります。
初めての経験となる葬儀に対する不安や心配が頭から離れず、看取りに専念できなくなります。
葬儀に対する不安がない場合、看取りに専念でき、医療従事者へ掛けるプレッシャーが少なくなります。
家族の不安が大きく数が多いほど必要以上にデリケートになり看護者の対応は難しくなりますので、
早い段階で終末期の不安の中で大きな割合を占める葬儀の事を解決させておくことは、
医療機関としてもメリットが有るのです。
心情を察するが余りに行えない声掛けの一つですし、とてもデリケートな問題で難しいことに
はなりますが、信頼関係が結べている看護者からなら、家族も受け入れられる事ができます。
この様な余命半年を迎えたご家族に対して、看取った後を踏まえた声掛けを出来るということが、
最終的には病院の対応への満足度を上げることに繋がります。
2 看取りを間近に控えたご家族への対応について
看取りを間近に控えたご家族は不安でいっぱいです。
その1つに臨終に間に合わなかったらどうしようという不安があります。
実際間に合わないケースも多く有るように思います。
間に合わなかったご家族は葬儀の時、病院の対応が悪かったからだと周囲に伝えています。
これは、看取れなかった後悔よりも、周囲から責められるのを防ぎたいとの思いから出る
無意識のうちの発言です。
この様なケースの場合には罪悪感がある場合が多く、時として病院側を攻める場合があります。
実際問題としてすべてのご家族に臨終に立ち会わせるのは不可能ですので、
日頃の声かけによる対応によって、ご家族は罪悪感を持たずにすみ、
病院は家族から責められないという構図を創りあげましょう。
3 看取ったご家族へできる初期グリーフ・ケアーについて
初期のグリーフ・ケアーの上で注意すべき点や態度について、
合わせて搬送の時の見送り方・声掛けについて。
4 病院・施設でのご遺体のお手当てについて
最近緩和ケアー病棟からお戻りになるご遺体に、
お化粧がされているのにお体の処置がされていないことがあります。
また、処置が甘いことからご家族を感染の危険にさらしてしまうこともあります。
ご遺体の処置は患者様に行う最後のお世話ですので、医療機関・介護機関として、
適切に行われることが望ましいのですが、できていないことがあります。
何故処置を行うのかについて、火葬までのお体の変化をお話ししながら、正しい知識をらお伝えします。
5 管理職セミナー
余命6ヶ月〜臨終までの対応葬儀の知識、
葬儀参列に対しての注意点また担当スタッフへの声掛けについてお話致します。
長年お世話をしてきた介護従事者看護従事者の多くも、家族に近い喪失感を抱きます。
臨終に立ち会うことが日常になっていて、心に蓋をして感情を押さえ込みますが、
精神的に限界が来ることがあります。
管理職から現場のスタッフに対する適切な対応や、
声掛けによるグリーフケアの必要性と知識についてお話致します。
6 葬送の正しい知識について
判っているようで、看取った後のご家族の状態や、
故人様のお体の状態や葬儀迄の流れなど理解していない場合が多く、
特に若いスタッフは葬儀経験が乏しいので、
葬儀の流れを知っておくことは有意義です。
ご葬儀への理想的な対応についてお伝え致します。